こんにちは!メルボルンでワーホリ中のsayuです。
2017年1月22日、私の今住んでいる街メルボルンで、
一台の車が市街地を暴走し、歩行者を殺傷するという事件がありました。
事件が起きた場所は街の中心。
1月16日から始まった全豪オープンテニスの影響もあり、
街には日本人を含む世界からの観光客が多くいました。
事件の概要
1月22日(金)の昼過ぎ、オーストラリア第二の都市であるメルボルンの中心地(CBD)にて男性が車を暴走させ、歩道を歩いていた人を次々にはねました。
6人の方が亡くなり、30人を超える人が怪我を負いました。
亡くなった方の中には10歳の少年、
生後3ヶ月の赤ちゃんや25歳の日本人男性もいました。
犯人の名はDimitrious Jimmy Gargasoulas 26歳。
過激派に関するテロではなく、長年、薬と精神的に問題があった男の単独犯行でした。
事件当時の犯人の足取りと状況
実はこの暴走を起こす数時間前、男性は自身の兄を刺し、車で逃亡。
そのままCBDへ向かい、メルボルンのシンボル、
フリンダース駅前にて暴走行為を繰り返します。
その後少し離れたBourke Streetに行き、歩道を走行しました。
事故が起きた歩道は車一台分ほどの幅しかありません。
ギリギリ逃げられた方はかろうじて近くのお店に逃げ込みました。
ファッションの中心部でもあり、H&MやZARAといったお店も近くに並んでいます。
事件が起きた直後は店員が歩行者をお店に呼び込み、シャッターを閉めました。
中では電話をしながら泣き出す方もいました。
犯人はその後警察の銃弾にて止められ、病院で回復のち逮捕されました。
徐々に浮かんできた犯人像

事件を起こした張本人。
去年の4月から今年の1月にかけ20以上の問題を申し立てられており、
事件を起こす約1週間前の1月14日に保釈されたばかりでした。
前日の1月21日には、彼の住むSt Kilda地区のバーにてオーナーが異変を感じ、
入店を断っています。オーナーは[彼は威張り屋で傲慢だった]と語っています。
参考: Melbourne CBD horror: Driver seen at Dogs Bar before Bourke Street attack
高まる警察への批判
犯人の逮捕暦や精神状態を踏まえ、事件は防げなかったのかという疑問も出ています。
当日の朝、兄を刺した場所から事件の起きたCBDまでは10Km以上離れています。
警察はその10km間、既に犯人が車で逃亡していることを知っていました。
実は以前、別の事件で犯人を追った警察車両が人をはねてしまい、
その以降は警察がカーチェイスをすることは禁じられるようになったようです。
数日後、街では追悼集会も
事件直後は街中が警察によって封鎖され、交通網が途絶えました。
至る所に警察がおり、異様な雰囲気が伝わってきます。
事件の起きた通りの広場にはたくさんのお花やぬいぐるみ、メッセージが集まり、
23日にはフリンダース駅前の広場で追悼集会も行われました。
まとめ
同じ海外に在住している身として日本人の方のことを考えると、
とても心が痛みます。
世界一住みやすい街に選ばれているメルボルン。
今回このような事件が起きてしまい、残念でなりません。
お亡くなりになった方には、
心からご冥福をお祈り致します。
参考WEBサイト
news.com.au