先日、メルボルンにあるAustralian Galleriesというギャラリーで
偶然出会ったRodney Forbes氏の絵がすごく魅力的だったのでご紹介します。
Rodney Forbes氏とは
メルボルン出身の現代画家です。
彼の一番の興味は [人がどのように物語を伝えていくのか]。
労働者階級や職人達、その子供達の間に伝わる伝統を知ること、
そしてそこにある幅広い問題を探求するために、
自叙伝や隠喩的な出来事を描いています。
一見、少し重いテーマのようですが、その画風はポップでまるで絵本のようです。
シカゴやリバプール、メルボルンといった
アートや音楽に溢れる街の文化に興味を持ち、
旅人や地元の人が持つ物語の比較研究もテーマになっています。
彼の描く絵がこちら
SAINT BRENDAN LOST WITH STARS 2016 oil on canvas, 82cm x 81cm
どんな絵が多いのか?
SAINT BRENDAN LOST WITH STARS 2016 oil on canvas, 82cm x 81cm
船乗りの絵が多いです。海や港、人魚の絵もあります。
魚やクラゲなど細かいところまで書き込んであって、
一枚の絵を見ながら見逃している所がないか、くまなく観察したくなります。
また特徴として、絵の中に物語が描かれているというのがあります。(絵の右上)
絵の魅力は何か?
SAINT BRENDON AND JASCONIUS THE WHALE 2017 oil on canvas board, 38cm x 91.5cm
一番は目をひく色使いです。写真では伝えきれませんが、発色がよく、
一つ一つの物体と背景とのはっきりとしたコントラストが綺麗。
油絵の具で描く非の打ちどころがない美しいグラデーションに魅了されます。
また、彼の描く砂糖菓子のような氷山も見ていて面白いです。
時々ドキっとするような絵が出てくる
ARCTIC TERN OVER WILLIAMSTOWN DOCKS 2017 oil on canvas, 76cm x 76cm
どれも絵本のように平面的で可愛いのですが、
時々カラスに襲われている男性の絵や、体が半分タコになっている男性など、
ドキッとする絵が全体のスパイスになっています。
まとめ
機会があれば是非調べて見てください。
2017年3月12日にAustralian Galleriesでの展示は終わってしまいましたので、
またどこかのギャラリーに回ってくるのを待ちましょう。
ホームページにて過去の展示の様子が見られますので、
こちらもぜひご確認ください♡